日本で『ヒアリ(火蟻)』が発見されニュースとなっています。
ヒアリは恐ろしい毒を持ち”殺人アリ”と恐れられているのですがホント?
このまま日本全国に繁殖して増えていったらえらいことです!
「アリがそんな猛毒を持つなんて・・・。恐いな~。」そう思いながら
”いま日本にいるアリは毒を持っていないの?”
とモーレツに気になり出した私。
他にも毒を持つアリが日本に生息していないの?
不安と興味から調べて見ました。
そしたら何と! アリってもともと毒を持っているものなんですね。知らなかった。
そこら辺にいるアリは甘いものに寄ったかっているだけの印象だったので少々びっくり。
・ヒアリとは?刺されたらどうなるの?
・もし見つけた場合の対応や駆除方法は?
・日本にいるアリで他にも毒を持っている種類は?
今ここにある危機!
ヒアリと日本に生息している毒蟻のことを調べて見ました。
ヒアリとは?刺されたら?
尼崎市や神戸港で発見された「ヒアリ」は本来日本には生息していない外来種。
危険な毒を持っていることから今後”日本に生息して増えていくのでは?”って思うと恐怖ですよね。
実際ヒアリが発見されたコンテナは神戸のポートアイランドに陸揚げされてから5日間保管されていたそうですので可能性は十分あります。
今後もしヒアリを見つけたら?
ヒアリの特徴を知っておいたほうが良さそうです。
ヒアリとは?特徴は?刺されたら?
ヒアリは主にアメリカ南部や中国南部など比較的暑い地域に生息しているようです。
もちろん日本には生息していませんが今回発見されたことで今後の動向が気になります。
【ヒアリの特徴】
ヒアリは漢字で「火蟻」と書かれるだけあって、刺された場合は火傷(やけど)のようなジンジンした激しい痛さを感じるのだとか。
体長が2.5~6mmとまばらですが、アリの中では比較的小さい部類に入りそうですね。
見た目は赤茶色をしていて腹部は黒っぽい濃い赤色をしています。
出典画像:http://www.env.go.jp/
もし見つけた場合、はっきり区別できるか分かりませんが、黒いアリとは違うのでいくらか区別ができそうな気がします。
【ヒアリに刺されたら?】
ヒアリはお尻に毒針を持っています。
その毒はかなりの猛毒のように言われていますが実際はそこまでではないようですね。 少し安心。。。
とは言っても刺されるとかなり痛痒く小さな水ぶくれができて、その後痒みはかなり長い期間に渡り続くのだとか・・・。
お医者さんでは抗ヒスタミンが入った塗り薬(かゆみ止め)が処方されるくらいで特別な治療は必要ないそうです。
※危険と言われるのは、ごくまれに起こる目まいや頭痛、吐き気などの症状。その症状が現れたらアナフィラキシーショックの可能性があります。
その場合は命の危険もあるので体調の変化には注意しておく必要があります。
ヒアリを見つけたら?
もしヒアリを見つけたら!
ヒアリっぽいアリを見つけても捕まえるのはやめておきましょう。
見つけた場合は地域の管轄である地方環境事務所に連絡をして下さいとのことです。(土日は休みらしいので消防署で対応しています。)
スマホでカシャッと画像を撮ってメールで送るのが良いかもしれません。
似ているアリでは「オオズアリ」がいるので、間違いであって欲しいですね。
ヒアリより頭が大きいのが特徴らしいです。
が・・・。私には違いが分かりません。
【駆除方法】
ヒアリの駆除方法は、”熱湯をヒアリに直接かける”か”アリ用の殺虫剤を使う”かで駆除できます。
しかし、危険ですしどこかに蟻塚があるかもしれないので余程でない限りは専門家にお願いしたほうが良さそうです。
日本にもいる!毒蟻の種類
普段私たちが庭先や公園などで見かけるアリのほとんどは、「クロオオアリ」や「オオズアリ」や「アシナガアリ」などです。
庭先などで行列をつくっているアリのほとんどは「クロオオアリ」じゃないでしょうか。
それらの(日本の)アリの多くは毒を持っているなんて聞いたことはありません。
衝撃的なヒアリのニュースから、”海外のアリには毒を持つアリがいるの?”って驚きでしょうが・・・
驚いてはいけません!
逆にアリの多くは本来毒を持っているのだそうです。
アリはもともと毒を持つ?日本でみかけない理由
アリってもともとハチの仲間で毒針を持っているのが普通らしいのですが、日本に住んでいる限りアリが毒針を持っていて刺すなんてことは一般的な事ではありません。
では、同じアリでも国によってなぜこのように違うのか?
それは環境によるものが大きいらしいのです。
海外ではアリクイやチンパンジーなどアリを食べる動物が沢山います。
その外敵から身を守るためにアリも強力な毒で武装して自分の身を守ってきたわけです。
しかし、日本ではその危険が無いことから進化の過程で毒を必要としなくなったのでしょう。
アリはもともと毒を持つのですが、日本の環境から必要性が無くなったと言うことです。
それでもまったく毒を持っていないわけではありません。
日本で多く生息するクロオオアリやクロヤマトアリなどは人間に影響は無いのかもしれませんが、獲物を倒したり巣を守る時には毒液を飛ばすと言われます。
そしてそれ以外にも毒針を持つアリも生息しているのです。
日本に生息している毒蟻の種類とは?
日本に生息するアリは外敵から身を守る必要が低いので、針を持たないか持っていても弱~い針しか持っていません。
”毒針を持っているアリ”は、
トビイロシワアリ、アミメアリ、オオズアリ、クシケアリなど(フタフシアリ亜科)がいますが刺されたとしてもほとんど感じないんですね。
”毒液を飛ばすアリ”も
クロオオアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリなど(ヤマアリ亜科)がいますが人間には影響ありません。
日本にも毒を持つアリはいますが人間にまで影響を与える強力な毒を持っているアリはいないのです。
それだけに外来種のヒアリが今後日本に広まる可能性がある現在、私たちのアリに対する考えを変えなくてはいけないと言うことですが・・・。
あんな小さなアリに恐怖を感じなければならないなんて勘弁して欲しい!
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