理財局長とはどれくらいの地位?偉いの?気になること全て調べてみた!

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森友学園への国有地売却に関する決裁文書改ざん問題で、佐川元国税庁長官(当時理財局長)が3月27日に国会で証人喚問されました。

誰が指示して誰が改ざんしたのかってことなんですが、佐川さんの当時のポストであった理財局長ってどんな立場なのか良くわからない・・・?

各省の事務方トップは事務次官であることは知っているのですが、財務省において理財局長ってどれくらいの地位?どれだけ偉いの?

そんな疑問から理財局長の存在を色々調べてみました。

 

 

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理財局って何?

 

理財局財務省の組織の中の1つです。

財務省の組織は、幹部・内部部局・外局・地方支分部局・審議会等・施設等機関に分かれているのですが、

そのうちの内部部局に属しているのが理財局です。

主な業務はこの3つ。

1)国有地の売却などに関わる国有財産管理
2)国債を売って市場からお金を集める国債管理
3)国債の一種である財投債の発行などで調達した資金を貸し出す財政投融資

理財局は、国債、財政投融資、国有財産など、国の資産を管理している重要な機関なんですね。

1)の国有地の売却などに関わる国有財産管理は、まさに森友学園問題での決裁文書改ざんに大きく関わる業務だということ。

ちなみに理財とは財産の運用をするといった意味があるそうです。

 

理財局長の地位って?

 

理財局長とは理財局のトップの役職です。

でも、財務省全体ではどれくらい重要なポストとされているのでしょう。

財務省のポストを上から順番に見ていくと

事務次官、財務官、国税庁長官のトップ3と

それに次いで

官房長、主計局長、主税局長、国際局長、理財局長、関税局長の局長クラス6ポストとなります。

 

そして、この9つのポストを無理矢理上から順番に並べたとすると

事務次官、財務官、国税庁長官、主計局長、官房長、主税局長、国際局長、理財局長、関税局長

の順で重要なポストと思われているようです。

 

事務次官は官僚の最高位ですからNo.1。

財務官は事務次官に次ぐ財務省のNo.2ポストと言われます。

国税庁長官は国税庁のトップですが、財務省の外局(傘下)であることからNo.3。

主計局長は財務省の顔とも言えるポストで、事務次官に昇進する出世コース。

官房長はその後主計局長となり事務次官へと昇進する出世コース。

主税局長は国税庁長官に昇進する出世コース。

国際局長は財務官に昇進することが多い。

理財局長はここで退官するかさらに出世するか?

関税局長はこれ以上出世することが少なくここで退官することが多い。

 

 

財務省における理財局長の地位とは?

 

キャリア官僚は各省のトップである事務次官に出世することを目指していくのですが、理財局長では事務次官に出世することは難しいようですね。

それゆえに花形ポストではありませんが、それでも一握りしかなれない局長のポストに就いたのですから超エリート官僚ではあります。

しかし、近年では理財局長から国税庁長官に出世するのがパターンとなっているようです。

・林信光(2013年3月29日~2014年7月4日)
前職の会計センター所長・兼財務総合政策研究所長から理財局長
その後は国税庁長官
・中原広(2014年7月4日~2015年7月7日)
前職の会計センター所長から理財局長
その後は兼財務総合政策研究所長を経て国税庁長官
・迫田英典(2015年7月7日~2016年6月17日)
前職の大臣官房総括審議官から理財局長
その後は国税庁長官
・佐川宣寿(2016年平成28年6月17日~2017年7月5日)
前職の関税局長から理財局長
その後は国税庁長官
・太田充(2017年7月5日~現在)
前職の大臣官房総括審議官から理財局長

 

これを見てるとみんな1年ずつ歴任しては次々入れ替わっていくのですね・・・

理財局長であれば次は国税庁長官がお決まりの出世コースとなっています。

佐川さんはこの中でも、関税局長から理財局長となり国税庁長官へと要職を次々歴任している稀有な存在だと見て取れます。

それぞれにポストを与えるってことなんでしょうが

それ以外にもこんな裏があるようです。

 

理財局長の年収は?

 

各省の高級官僚の年収は

課長補佐で約724万円
本省の課長で約1,200万円
本省の局長で約1,746万円

ですから理財局長であれば年収約1,746万円。そして局長となると約6,000万円の退職金が貰えます。

これって毎年局長が入れ替わるたびに約6,000万円の退職金が支払われているわけですよね。

そしてその人達は次々と独立行政法人や公益法人への天下りを繰り返してまたも退職金を受け取っているのです。

「渡り」と言うやつですです。コレ。

森友学園問題で話題となっている佐川元国税庁長官なんか、関税局長から理財局長そして国税庁長官と3回も局長を辞めているので、その3回の退職金だけでも1億8,000万円も貰っていることになるんですからひどいですよね。

ポストを回して退職金を次々受け取って。まったく呆れます。

 

まとめ

 

ということで、理財局長って財務省で重要なポストだけれども、トップの事務次官にはなれない。

そういった存在であるようです。

ほぼほぼ出世していくポストで次の流れが決まっているようですね。

どれだけ偉いの?って単純に言っちゃえば、上から7~8番目って感じでしょうか。。。

でも、国債や財政投融資や国有財産など、国の資産を管理している重要な機関である理財局の

決定権を持っているのですからかなり偉いと言うことです。

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