格安ツアーバス利用は危険?問題なし?貴方は利用しますか?

生活の知恵
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格安ツアーバスを利用するのは、事故のニュースからも危険な印象を持っている人が多いはず。

しかし、問題なし?と思って利用している人もまだまだ多いのは、それだけニーズが多いからでしょう。

格安なツアーバスは危険?それとも問題なし?

そもそもツアーバスの定義はどんな形態を指すのでしょう。

 

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格安ツアーバスは危険?それとも問題なし?

格安ツアーバスの危険性が問われていますが、そもそもツアーバスとはどういった形態を指すのでしょう?

ツアーバスとは?バスツアーとは違う?

【バスツアーとは?】

旅行代理店が、宿泊施設や観光施設、土産物店を組み合わせて企画したツアー商品。

多くのお客さんを送り込むことで、単価を安くしたりバックマージンを受け取ることができます。

これにより安くツアーを提供することが可能となります。

※注・・・旅行代理店はより安くするために、中小のツアーバス会社に運行を依頼することが多いです。移動手段の管理はその会社に任されていることでしょう。

 

【ツアーバス(高速ツアーバス)とは?】

2012年4月29日に起きた「関越自動車道高速バス居眠り運転事故」は、高速ツアーバス(都市間ツアーバス)が藤岡ジャンクション付近で防音壁に衝突した交通事故。

その後、高速ツアーバス(都市間ツアーバス)は廃止され、新高速乗合バスに集約されることになりました。

《都市間ツアーバス》

都市間ツアーバスとは、募集型の企画で運行される貸し切りバスのこと。

「高速ツアーバス」とも呼ばれ、多くの人が利用。

高速道路を経由して、出発・到着の2地点の移動で、途中の乗り降りはありません。

運賃も安く、目的地やその周辺へ行くときは、格好の移動手段となりました。

《新高速乗合バス》

2012年4月29日、「高速ツアーバス」の関越道事故から、国土交通省は「高速(乗合)バス」と「(高速)ツアーバス」を一本化した「新高速乗合バス」制度を定めました。

国土交通省の認可を要し、管理が充分でない貸切バス事業者は排除されていく・・・はずでした。

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ここで問題なのは、「ツアーバスの運行会社」

大手であれば、しっかりした管理をしている?でしょうが、中小の「ツアーバスの運行会社」では、どのような管理がなされているのか?

 

格安ツアーバス運行会社の実態は?

すべてがそうとは言いません。

真面目に努力している所もあるでしょう。

しかし、多くの「ツアーバス運行会社」では、”管理””運転手の資質”が問われているのは間違いありません。

経営者・従業員が、人の命を預かっていると言う”仕事の重さ”を認識しているのか?

中小のツアーバス運行会社の実態は?

 

【ずさんな管理】

バスやタクシーやトラック等、運転手が乗務に着く前には乗務前点呼を行う必要があります。

《乗務前点呼》

報告や確認する事項・・・日常の車両点検の状況、酒気帯びの有無(アルコールチェッカー)、体調(疾病や疲労等の状況)
指示事項・・・安全な運行に必要な指示、運行指示書作成(運行経路、運行時間、運行上の注意、運行経路の道路状況や気象状況)
記録事項・・・点呼執行者名、運転者名、乗務する車両の登録番号、点呼日時、点呼方法、酒気帯び・疾病・疲労等の状況、日常点検の状況、指示事項、その他必要な事項

管理がずさんな会社は、毎日必要な乗務前点呼を怠っていたり、手抜きをしていたりします。

人の命が関わる仕事では、特に忘れてはいけないことと言えるでしょう。

確認していても尚、間違いを起こすのが人です。

貴方の職場ではどうですか?朝礼でしっかり業務開始前に重要事項を確認していますか?

 

【運転手の老齢化や経験不足】

価格競争により、ぎりぎりの人員(もしくは不足)から長時間労働、休日返上、などで運転手の気力・体力は限界を超えつつあります。

ましてや人員不足・低賃金から、定年後の高齢者や経験不足の運転手が雇用されている実情も多く安全性にはかなりの不安が・・・。

もしかして、問題ありの人なんか雇っていませんよね!?

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【外部監査】

外部からの監査は国土交通省の運輸支局などが行っています。

安全かつ健全な業務内容かを巡回し監査しているのです。

しかし、貸切バス事業社4500社に対して、監査官は365人

トラック、タクシー会社も掛け持ちしている状況と聞きます(約12万社)。

結果、1年間に巡回監査できているのは500社程度なのだとか。

これでは”監査は来ないから適度にやっとけ”と、いい加減な会社が蔓延るでしょう。

 

格安(高速)ツアーバスへの対応

ツアーバス運行会社は1999年には2336社でしたが、2014年の規制緩和でその数は4477社となりました。

価格競争からどんどん運賃は安くなりましたが、反面、人件費は安くなり、運転手不足・人材不足も否めなく、安全性が問題視されています。

2012年の高速ツアーバス事故からは、運転手1人原則400キロ、それ以上は交代要員を必要とする取り決めとなっていますが、運転手の資質が問題であれば何にもならないのでは?

人の命を預かる仕事をするならば、責任とプライドを持てる人材でなければなりません。

一流ホテルのレストランや料亭でも偽装があったので、高いからといって安全かどうかは判らないですけれど・・・。

 

現在は、バス会社の格付けとして、安全性評価認定・セーフティーバスを実施しているそうですが、参加・加盟している会社は少ないそうです。

こんな状況でありながら、旅行会社自体も委託したバス会社さえ把握していないことも多いのだとか。

貴方なら格安ツアーバスを利用しますか?

 

まとめ

もし、我が子が格安ツアーバスを利用して旅行に行くと言ったなら?

一人旅なら間違いなく止めますが、友だちと行く旅行なら?もう予約した後だったら?

我が子には、

「どうしても行きたいのならお金を補助するのでしっかりしたツアーを利用しなさい!」

と言えます。

しかし、友人と行くのであれば、まさか友人の分までお金を賄うことはできませんし、そこまでやったら差し出がましいのは間違いないです。

 

安全性には大きな心配があります。

しかし需要がある限り、供給は止まりません。

不安なものは利用しないこと!

利用するのなら個人の責任としか言えません。

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