「中秋の名月」とは、夜空にぽっかりと浮かぶ
さぞかしキレイな満月なのでしょう。
そしてその名月はいつ見れるのでしょうか?
2016年の「中秋の名月」が見れる日は9月15日となっています。
その年により見れる日が違うのですが、その日が満月となるわけでもない様子。
なぜ?
中秋の名月とは?
満月となる日は?
”中秋”と”名月”と”満月”を知る。
こういうことだったんですね!
中秋の名月とは?
「中秋の名月」と耳にするけれど、この意味を知らない人はかなり多いはずです。
中秋の名月とは?
結論を先に言うと、
”中秋の名月とは旧暦8月15日のお月様”
のことを指します。
満月をイメージする人が多いと思いますが、満月のことを指しているのではありません。
旧暦の8月15日に見れるお月様のことを言います。
お月様を見る行事と言えば分かりやすいでしょうか?
現在は新暦ですのでその年によって違いますが、旧暦の約1ヶ月前後が現在の「中秋の名月」にあたります。
中には10月になることも。
「中秋の名月」がいつなのか?
それを知るには旧暦の8月15日が新暦(現在)のいつにあたるかを知る必要がありますね。
そしてその日は満月となるのでしょうか?
旧暦8月15日は新暦でいつ?満月となる日は?
中秋の名月と言われる旧暦の8月15日は、新暦(現在)ではこうなります。
満月となる日との関係をみると・・・。
※中秋の名月=旧暦の8月15日のこと
2010年は中秋の名月が9月22日で満月は9月23日
2011年は中秋の名月が9月12日で満月は9月12日で同日
2012年は中秋の名月が9月30日で満月は9月30日で同日
2013年は中秋の名月が9月19日で満月は9月19日で同日
2014年は中秋の名月が9月8日で満月は9月9日
2015年は中秋の名月が9月27日で満月は9月28日
2016年は中秋の名月が9月15日で満月は9月17日
2017年は中秋の名月が10月4日で満月は10月6日
2018年は中秋の名月が9月24日で満月は9月25日
2019年は中秋の名月が9月13日で満月は9月14日
2020年は中秋の名月が10月1日で満月は10月2日
2021年は中秋の名月が9月21日で満月は9月21日で同日
旧暦を新暦で計算し直した中秋の名月(8月15日)はこれだけ様々な日になってしまいます。
それぞれ満月となる日も違っていて、中秋の名月(の日)に満月が当たるのは数年に一度。
中秋の名月って満月の事かと思っていた人達(私も・・・)にも違いが分かるはず。
”中秋の名月とは旧暦8月15日のお月様”のことであって
満月になる日ではありません!
でも実際は1日くらい違っても、お月様は真ん丸ですけどね・・・。
ま~るい月であれば、みんな”満月だッ”と喜びますが、
天文学で言えば満月は上記したように数年に一度しかないと言うこと。
これは2015年の中秋の名月の写真です。
2015年は、中秋の名月が9月27日で満月は9月28日でしたが、
こんなに真ん丸写っています。
では、旧暦の8月15日のお月様がなぜ中秋の名月と呼ばれたのか?
「中秋の名月」言葉の意味を探って行きますね。
それには「中秋」と「名月」に分けて言葉の意味を見ていくと分かりやすいでしょう。
中秋とは?
まず、「中秋」とは?
「秋」の「中」と書くので”秋、真っ最中”または”秋の真ん中”と漢字から読んでとれます。
そうです。 「中秋」とはそのまま”秋の真ん中”のことです。
旧暦で呼ばれていた「中秋の名月」なので、まず旧暦で説明しますが、
旧暦では、
1月~3月を春
4月~6月を夏
7月~9月を秋
10月~12月を冬
としていました。
そこから考えると秋は7月~9月で、真ん中の月は8月、その真中の日は15日となりますね!
”秋の真ん中” 「中秋」とは、旧暦での8月15日をさします。
旧暦での8月15日は現在(新暦)ではいつなのか? ですが、
新暦では約1ヶ月遅れの9月15日前後が旧暦での8月15日にあたります。
現在(新暦)では”9月15日前後”が「中秋」となります。
名月とは?
では、「名月」とは?
名月とは、「満月」の事です。
地球を間に置いて月と太陽がそれぞれ反対側の直線上にある時に、夜空にくっきりとした真ん丸い姿の満月が現れます。
満月となるのは1年に12回から13回。
ほぼ月に1度は満月を見ることができるのですね。
これが完全に直線上にのった時には月食となります。
(2001年から2050年までの間に29回)
ちなみに月の距離が最も地球に近づいたとき(月の公転軌道が楕円のため地球と月の距離は変化している)
満月または新月を迎えると「スーパームーン」
特別な満月で、地球から見た月の円盤が最大に見えるんです。
満月の周期によって年に約1回観測できるらしいですよ!
まとめ
中秋の名月とは、
旧暦の8月15日に見れるお月様のことを言います。
その日は満月か満月に近いお月様が見れて、これを観賞する風習が古くから生まれました。
風習は現在でも続いていますが、新暦で見直すと毎年様々な日となってしまいますね。
月下にすすきを飾り、月見団子や里芋、枝豆や栗などを盛って、月を眺めて楽しむ。
2016年、今年は9月15日です。
満月となる日は9月17日ですけど、お月様はそれでも真ん丸ですよ!
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