「地震です!地震です!」スマホでは”警告音”と”バイブレーション”の後から地震のアナウンスがあります。
規模の大きい地震が起きた時に届く「緊急地震速報」。
その「警告音」が”怖い”と言う人が多いので、何故そう感じるのかを調べてみました。
緊急地震速報とは?
まずはスマートフォンや携帯電話の緊急地震速報とは、どのような仕組み・どんなタイミングに届くのか知っておきましょう。
対応が始まったのは、携帯電話が2007年発売の機種からで、スマートフォンに関しては2011年から。
地震発生から強い揺れが予測できる地域に速報として届くサービスの一つです。
緊急地震速報の仕組み
緊急地震速報はどのよな流れで私達のもとに届けられるのか?
その仕組について説明をしていきます。
1.地震発生
2.地震計がP波、初期微動を観測し、位置・規模・想定される揺れの強さを自動計算、最大震度5弱以上と計測
3.気象業務支援センターから各携帯会社に通知
4.各携帯会社が配信処理をし対象エリアに速報として通知
といった流れで、私達のもとに速報として届けられます。
※最大震度5弱以上と推定した地震の際に、震度4以上の強い揺れが予測される地域に対して速報。
当然それは瞬時に送られるものですが、私達が情報に気づいてから、強い揺れが来るまでの時間は数秒から数十秒しかありません。
そして震源に近い場所であった場合は、緊急地震速報が強い揺れに間に合わないことがあります。
しかし、出来るだけ早く情報をつかむ事は大切なので、是非設定はしておきたいものです。
速報の内容は?
緊急地震速報は、警報音・バイブレーション・音声・画面表示で、強い揺れが予測される地域に知らされます。
※通信中や圏外時は受信されません。
画面には、地震の発生時刻・震源の推定値・震央の地名・震度4以上と推定される地域名が表示。
しかし、この緊急地震速報。
何度か私も受け取りましたが”何事だ!!!”とかなりびっくりするもんです。
警告音とバイブレーションとアナウンスが周りのあちこちから一斉に聞こえた時は、”とんでもないことが起こる!”と一瞬思ってしまいます。
特に「警告音」は緊迫感を感じさせるものがあって、多くの人からも”怖い!”との声が。
スマホ・携帯の警告音が怖い理由
緊急地震速報は、震度4以上と推定される地域に対して送られるのですから、当然、緊張感のあるものでなければなりません。
特に「警告音」は、緊急事態を知らせなければならないのですから重要です。
多くの人が”怖い!”と言っているこの警告音は怖くて然るべしなのです。
そしてこの「警告音」は、かなり考えられた上でつくられたもの。
作者は音環境デザイナーである小久保隆氏。
”ビックリするけど注意喚起には向かない音””ビックリしないけど注意喚起が弱い音””シンプルすぎて注意が向かない音”
開発は試行錯誤が繰り返され現在の音にたどり着いたそうです。
目指したものは、警報音は人を恐怖させたり、不安にしたりするためのものではなく、脳のモードを緊張や警戒に切り替えるための音なのです。
そして、その回数にもポイントが。
3回音が連続することで、1回、2回には無い「何ッ!?」といった、人の注意を引きつけるための計算があります。
「ブィッ!、ブィッ!、ブィッ!」
あるいは
「ウィッ! ウィッ! ウィッ!」
人によって聞こえ方は様々でしょうが、確かに「脳のモードが緊張や警戒に切り替え」られます。
しかし、音だけではそんなに怖い感じではありません。バイブレーションとその後の「地震です!」のアナウンスが加わって、結構な騒ぎに聞こえます。
それが聞く人のとっては”怖い!”と言われる理由なんじゃないでしょうか。
もう大きな震災が起こってほしくないですが、起きた時には早めの行動ができるように、そしてしっかり気付けるように考えられた「緊急地震速報」ですから、少々怖く感じても仕方ないですよね。
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