あなたは麻疹(はしか)の予防接種を受けた覚えがありますか?
そしてお子さんには麻疹の予防接種を受けさせましたか?
きっと覚えていない人が多いはずです。
これを確認する手段は2つ。
母子手帳を見るか、ご両親に確認するしか方法はありません。
しかしです、年代によって大まかなことは分かりますよ。
あなたは、お子さんは、どの年代ですか?
麻疹の予防接種は2回必要と聞きます。
1回ならどうなんでしょう。
もし受けていなかったら?
麻疹にかかったらどうなるのでしょう?
麻疹(はしか)の予防接種を受けた可能性 年代別では?
麻疹の予防接種を受けたかどうか?
母子手帳を見ても定かでなかったり、両親に聞いても覚えていなかったりするかも。
そんな場合は年代別でおおよそのことは分かります。
《平成2年(1990年)4月2日以降に生まれた人》
平成2年4月2日以降に生まれた人は、2回接種の制度が導入された対象の年齢です。
予定通りに受けていれば2回、麻疹のワクチン定期接種を受けているはずです。
《昭和53年(1978年)から平成2年(1990年)4月1日生まれの人》
昭和53年(1978年)からは義務接種となりました。
予定通りに受けていれば1回は麻疹のワクチン定期接種を受けているはずです。
《昭和53年(1978年)以前に生まれた人》
定期接種でワクチンを接種する機会はありませんでした。
しかし、過去に自然感染して発症したか、気付かない程度の軽症を経験し、すでに免疫を持っている人が多数です。
2回接種を受けている平成2年(1990年)4月2日以降に生まれた人達は安心ですね。
でも、それ意外の人達ってかなり不安が・・・。
あなたはどうでした?
私はどうやら麻疹の予防接種は受けていないようですッ!!
子供たちは2回の予防接種を受けているようなので安心ですが、
もし麻疹にかかったらどうなるのか気になります。
麻疹(はしか)にかかるとどうなるか?
麻疹にかかるとどうなるのか?
症状とその危険度を見てみましょう。
麻疹(はしか)の症状
麻疹のウィルスは感染者の咳やくしゃみから飛沫感染します。
空気中を漂うウイルスは離れた場所にいる人にも空気感染することもあるので要注意!
ウイルスに感染した際の発症率は95%と言われているので、感染したらほぼ間違いなく発症するのですね。 怖い・・・。
潜伏期間は約10日~2週間ほどあり、熱・鼻水・咳など、まず風邪に似た症状が現れます。
きっとこの段階では風邪だと勘違いすることでしょう。
しかし発症後、3~4日くらいすると身体には赤い発疹が出てきて口の中には白い斑点(コプリック斑)が現れてきて、
ここで”どうやら風邪とは違う”と気付きます。
この高熱は1週間は続くようです。
麻疹(はしか)の危険度
麻疹の感染力は強力です。
症状も高熱が長期間続くことから免疫力が低下し、肺炎や脳炎といった合併症につながる可能性も。
ともすると命を脅かす病気となるので十分注意しましょう。
古くはほとんどの人が一生に一度はかかる重症の伝染病として知られ、かつては「命定め」と呼ばれて恐れられていたのだとか・・・。
麻疹(はしか)のワクチンとは?効果は?
危険な感染病とも言える「麻疹」
感染しないためには予防接種が必要です。
麻疹のワクチンは現在「MRワクチン」が使われていますが、
その効果はどれくらいあるのでしょうか?
MRワクチンとは?
MRワクチンとは、麻疹・風疹混合ワクチンのことです。
昔は麻疹と風疹の予防接種は単独で行っていましたが、MRワクチンが導入されたことで2つの予防接種が一度でできるようになりました。
2006年4月から導入されたので、それ以前の予防接種は麻疹のワクチン単独でした。
ワクチンの効果は?何年続く?
麻疹の予防接種を受けることで私達は免疫を得ることができます。
1回のワクチン接種では95%以上の人が免疫を獲得できるそうです。
しかし、1回の接種では10年ほどで免疫が落ちるとも・・・。
2回目を実施することで1回目で免疫を獲得できなかった人や、1回目の免疫が弱くなった人の免疫強化をすることができます。
そのため現在では2回の予防接種が義務接種となっているのですね。
※人により、1回の接種では十分な抗体価の上昇が得られない人もいますし、2回接種しても十分には抗体価が上昇しない体質の人もいます。
麻疹の抗体検査をうける
予防接種を2回受けた人、1回しか受けていない人、1回も受けていない人。
回数の問題ではなく抗体が十分な基準値にあるかどうかが重要です。
1回も受けていなくても過去、麻疹にかかっていて免疫があるかも知れません。
麻疹の抗体検査は簡単な血液検査でできます。
費用は3000円~5000円程度。内科、小児科で受けられます。
結果が出るまで1~2週間ほどかかりますが、
すでに予防接種を受けた人でも基準値に達していない場合は、もう一度予防接種を受けたほうが良いでしょう。
まとめ
2016年8月、海外で麻疹に感染したとみられる男性が原因で注意喚起がされました。
幕張メッセで開かれた人気アーティストのコンサートに行ったことから、周囲の人が飛沫感染をしたのでしょう。
近年では、2007年にも10~20歳代で麻疹が流行したこともあります。
どちらも一回は麻疹の予防接種を受けであろう年代なのですが・・・。
ここから分かるのは、麻疹の予防接種はやはり1回では不十分と言えますね。
しっかり2回受けたほうが間違い無いです。
麻疹の危険度、最悪のことを考えたら、
平成2年(1990年)4月1日以前に生まれた人達は、
いま一度、麻疹の予防接種の受診状況を確認しておくべきでしょう。
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