オリンピックで渡されるメダルがなぜ金・銀・銅なのか皆さん考えたことありませんか?
素材は色々あると思うのですが・・・ 色であれば、赤でも青でも黄色でも。
いろんな発想はあったと思うのですが、なぜ金・銀・銅となったのでしょう。
そしてなぜ1位、2位だけじゃなくて3位にもメダルが贈られるのか?
さらにメダルの素材って何でできてるの?
オリンピックに贈られるメダルについて調べて見ました!
金・銀・銅のメダルとなった理由は?
1位の選手には金メダル、2位の選手には銀メダル、3位の選手には銅メダル。
私たちは何の疑問も無く見ていますが、オリンピックで渡されるメダルが金・銀・銅となったのにはどんな理由があったのでしょう。
じつは・・・ 殘念ですが色々調べて見た結果、ハッキリとした由来は見つけられませんでした。
ただ、有力な説が2つあったので、そこから発想してみますね。
①単純に高価で価値が高い順 説
もともと古代オリンピックの初期は勝者にオリーブの冠を、末期は報奨金が支払われていたそうです。
しかし、近代オリンピックの理念はアマチュアリズムですので単純にお金を渡すわけにはいきません。
でも勝者には何かの証が必要で、その証として考えられたのがメダルです。
優秀な選手ほど価値の高いものが贈られるべき。単純に高価で価値が高いものを順番で考えたら金・銀・銅 となったのでしょう。
②ギリシャ神話から 説
古代ギリシャ人が人類の歴史を四期に分類した”金・銀・銅・鉄”が由来とされる説。
近代オリンピックはオリンピアの祭典をもとにして開催されたので、古代ギリシャから何らかの影響は受けていそうです。
黄金時代は大昔の平和で最も栄えて華やかな時代。それから白銀時代、青銅時代と時代は順に悪くなっていき、現在は人々が争い合う鉄時代にあたります。
その時代の変化を選手の優劣に例えて金・銀・銅とされたとか。
黄金時代はゴールデンエイジ、白銀時代はシルバーエイジ、青銅時代はブロンズエイジとも呼ばれます。
鉄は普通の人達ってことになりますかね・・・
それでは、なぜメダル?なぜそれが金・銀・銅なのか?
正確なことはJOCのホームページからも見つけ出すことができませんでした。
ですからこの2つの説から、私はこう考えます!
古代オリンピックでは勝者に報奨金を与えていました。
しかし、近代オリンピックではお金を与えることはできないので硬貨に代わってメダルとしたのでは?
そしてギリシャ神話からもうかがえるように金銀銅の価値は古くから続くものです。
ですから国際オリンピック委員会のメンバーで決定する際に、
「報奨金に代わるメダル」「価値を示す金銀銅」
これらが自然と思い浮かんだのかも知れません。
「ね~。勝った人には何やる?」
「そうだな~。お金はダメだから代わりに硬貨のようなメダルがいんじゃね?」
「あっ!いいね~それっ!でも素材は何にする?」
「やっぱ金でしょう。2位の人には銀だな~」
「だよね~。それで行こっか!」
ってコレじゃ軽すぎますけど、こんな感じで決まったのかも♪
メダルってなぜ3位まで?
オリンピックでメダルが授与されるのは1位から3位までの選手でありますが、なぜ3位までなんでしょう?
オリンピック憲章にはこう書かれています。
個人種目では、優勝者には銀台金張り(またはメッキ)のメダルと賞状が授与される。第2位には銀メダルと賞状、第3位には銅メダルと賞状が授与される。メダルには、受賞の対象となった競技および種目が明記され、取り外し可能な鎖またはリボンにとりつけ、競技者の首にかけられるようになっていなければならない。
第4位、5位、6位、7位、8位の選手にも賞状は授与されるが、メダルは授与されない。
1位、2位もしくは3位に同点者がでた場合、それらの選手にメダルと賞状が授与されるものとする。(財)日本オリンピック委員会 オリンピック憲章1996年版より引用
オリンピック憲章にはオリンピックの規約が書かれています。
そこにメダルが渡される人は3位までと書かれているので、
1位から3位までの選手にメダルが授与される理由は、オリンピック憲章に書かれているからってことです。
そうとしか言いようがないんですよね。
じっさいルーツを色々調べて見たのですが、ハッキリした理由は見当たらなかったのです。コレも・・・
ですからまた考えてみました。私が・・・
考えられるのは、1対1の対戦であれば優勝者と準優勝者に分かれますが、順位を争う場合はその次の3位となる選手が存在します。
優勝者、準優勝者を決めるにあたって3位となった選手も優秀な人材です。
きっと期待と労い(ねぎらい)の意味でメダルを授与し表彰するのではないでしょうか。
頑張ったね!次はもっと期待してるよ!ってこと。
1位、2位はライバル関係、3位はそこを脅かす存在としてメダルが渡される特別な存在なのです。ってことでどうでしょうか?
金・銀・銅の違い!メダルは何でできてるの?
上で引用したオリンピック憲章の文に、”優勝者には銀台金張り(またはメッキ)のメダルと賞状が授与される”とあります。
金メダルってメッキで作ることが決められているんですね。
それはどれくらいの比率で土台となる金属は何なんでしょう。
銀メダルや銅メダルは一体どうなってるの?
メダルは何でできてるのか、金・銀・銅メダルの違いを調べてみました。
❏金メダル
金メダルはオリンピック憲章で「純度92.5%以上の銀製メダルの表面に6g以上の金でコーティングしたもの」と定められています。
ちなみにリオオリンピックの金メダルは直径85mm、重さが500gとのことですので、6gの金(1g5000円)と494gの銀(1g65円)でだいたい6~7万円くらいの価値があると考えられます。
メッキということでもっと安いのかと思いましたが、土台は銀なのでそれなりの価値はあったのですね。
❏銀メダル
銀メダルはほぼ銀のみでできています。ほぼと言うのは銀が93%で銅が7%くらいの(1000分の925以上の純度)銅との合金となっているためです。
これはコストの問題ではなく、純銀より強度を増すためとのこと。
重さ500gとすると、銀1g65円として3~4万円ほどの価値と言えるでしょう。
金メダルに使われる銀も同じ合金となります。
❏銅メダル
銅メダルの素材は強度を増すため銅97%と亜鉛・すず3%の合金となっています。
銅は1g0.7~0.8円程度なので重さが500gであれば300円~400円程度ってことになりますね。
メダルを取ったと言う名誉はあるにしても、悲しい・・・おもちゃほどの価格って・・・
まとめ
オリンピックで金・銀・銅メダルが渡される理由って?
そして、3位までメダルが贈られる理由って?
これらの由来を調べてもコレってものは見つかりませんでした。
でも、それぞれ参考になる文献や記事から、推測しながら書いて見たのですがいかがでしたか?
現代は金・銀・銅が1位・2位・3位の象徴のようになっていますが、意外と古代でもそうだったのかもしれませんね!
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